茶道具

浅川伯教作柿天目茶碗(共箱)

 口径 1414.5cm

 高さ 9.5cm


 さすがに大井戸茶碗を彷彿とさせるような堂々とした姿形の茶碗です。

 箱蓋表の「高敞」は、制作地と思われます。




斑唐津茶碗(桃山)

口径 約1212.5cm

高さ 約7.5cm


伝世品で、高台周りの釉切れが見事です。

キズはありません。



瀬戸黒筒茶碗(室町末~桃山)

胴径 9〜9.6cm
高さ 9.8〜10.6cm


 瀬戸黒の筒はなかなな類例が少なく珍しいものではありますが、お茶の世界では冬に使うと季節を限定しているようです。

現在ではそういうしきたりにとらわれずに夏の暑い頃には、これで豪快にビールを味わうのも一興かもしれません。

そうすれば通年楽しむことができると思います。



無地唐津筒茶碗(桃山時代~江戸初期)

口径 約8.5cm

高さ 約10cm


 筒茶碗として使っても良し、今ではグラスの替わりにビールを飲んでもグラスよりもやわらかな味わいが楽しめます。


絵志野筒(箱書きから)(桃山時代)

口径 8.3cm

高さ 8.5cm


 やわらかい肌に草文をあしらい向附としてよりも、筒茶碗として使われてきたと思います。

見込みには小さい目跡が3つ、また口縁に釉はげが3カ所ほどあります。




古萩粉引茶碗

口径 約13.2cm~13.4cm

高さ 約7.4cm


俗に「一楽二萩三唐津」と称されてはいるものの、なかなか初期の名碗に出会うことはあまり無いように思われます。

低火度焼成で胎土の焼き締めがない為、力強いロクロ目、荒々しくザングリとした高台削りにもかかわらず、手にした感触のやわらかさが、萩の魅力の一つであると思います。

また、内面に火間の見られることも粉引の茶碗の見所となります。

小井戸茶碗

口径 約13.5cm~14cm

高さ 約8cm


井戸茶碗というと、梅華皮(かいらぎ)と高い竹節高台を連想しがちですが、小井戸の名碗と言われる「六地蔵」は、高台は低く外に開き、口縁は端反りになっています。

「六地蔵」の茶碗の見込みには目跡が六つありますが、これは重ね焼きしたことを意味します。当碗には目跡が無いことから、当時、一番上に置かれて一緒に焼成されたのではないかと想像することも楽しくはないでしょうか?

梅華皮の出方はうすいものの、釉調色調共に、侘びの一碗としての味わいは深いものがあります。

無地唐津沓茶碗(桃山時代)