酒器

絵唐津四方猪口(江戸初期)


 口径 約99.8cm

 高さ 約6.3cm


 ロクロで引き上げた後、型にはめて上半分を四方に成形しています。

 やや、大きく思えますが、お酒の猪口として伝世してきたようです。

 火間もあり、型にはめた境界の縁が、お酒を注ぐと光の当たり具合によっては

 白く浮き上がったように見えます。

 釉肌も、ほんのり赤味を差しています。

 また、お酒を注いでしばらく時間が経つと、粉引の雨漏りのようなシミも出てきて

 味わいも深まると思います。

 秋の夜長を楽しむには、打ってつけかと思います。

 ただ、この釉調は、写真で表現するにはなかなか微妙なところもあって、是非、

 実物をご覧頂きたいと思います。






斑唐津猪口(桃山時代)

朝鮮唐津徳利(江戸初期)


 高さ 約13cm

 胴経 約8.78.9cm

 容量 約一合五勺







皮鯨になり損ねた唐津皮鯨の猪口(桃山~江戸初期)


 口径約6.8cm

 高さ約5.3cm


 土灰釉が厚く掛かって、口縁に掛けられた鉄釉が埋もれたように見えますが、皮鯨といってよいでしょう。






路傍の唐津(桃山~江戸初期) 


口径 約5.3~5.5cm

高さ 約5cm


 路傍の石のように、言われなければ誰も気にもとめないような唐津ですが

所々に斑のような釉の変化も見られ、小品ながら手にしたときの手応えといい

伝世の肌の深みといい、案外、捨てがたい味わいがあります。







斑唐津猪口(桃山) 


口径 約5.86cm

高さ 約5.66cm


鉄釉が内外にタラタラと流れているのが、景色になります。

石ハゼが取れたような跡や、ヒッツキの跡があったりしますが伝世品です。






黄瀬戸猪口(桃山~江戸初期)

口径 約7.7cm

高さ 約6.3cm